出会い 其の弐
ほんの少し涼しくなって来たかなと思う、某日。
私は10歳以上年齢が離れた男性に会いに行くため、兵庫県某所へ。
その男性とは、当店に来ていただいていたお客様からのご紹介で来店していただいたことから はじまる。
その男性とお客様はビジネスでの繋がりで知り合い、お酒を酌み交わす仲で、そのお酒の席でかは判らないが、男性がディレクターとしているブランドを大阪に卸すんだったら、このお店は外せないでしょうとお客様は紹介してくださった。
それが、yetinaの鷲尾くんとの出会いだった。
第一印象は優しく物腰の柔らかい話し方だか、内容にしっかり信念がある話し方をするので、直ぐに共感できた。
そういえばこんな順序で話してくださった。まず自分の事、その次に会社の事、最後に商品の事。人との繋がりでスタートして来た店作りは、まず信頼できる人かを見極める事が重要だと改めて感じてる私にとって、鷲尾くんはスッと受け入れれた。
その時に忘れられない言葉がある。
「この日本から〝寒い〟をなくしたいんです。」
凄い意気込みだった。
正直、私もアウトドアのアイテムはまあまあ見てきてバイイングもさせてもらってたので、本当に色んなものを見て来た。
しかし、こんなでかい事言うブランド、人は居ない。
また、興味が湧いた。
その後、何度か来店してくださり、打ち合わせを重ね、今回のポップアップショップを決めた。
今、なぜ鷲尾くんに会いに向っているか。。
どうしても見ないと納得できない事があったから。
それは。。
yetinaの素材の事。
「低速で編みながら起毛してるということもあって、1日、約8着分程しか編めない生地なんです。」
編みながら起毛?そんなの聞いたこと無い!
写真はNGだか、工場には是非ということで、見せて頂く為に向かってる。
ワクワクする。
兵庫県加古川市。
ここに工場がある。
田畑の中に民家がある風景が続く。
のどかな風景の中にある工場に着くや否や、
早速工場へ。
んっ?
想像とかなり違った。
かなり大きい円形の編み機があると思っていた。
アップの写真はNGと言うこと。
早速説明してくださり、
数十台の編み機を職人さんが管理しながら一斉に編んでいるようで、その編み機の説明を事細かくしてくださった。
「あと、ここの編み機は、職人の手によって改良していきます。」
鷲尾くんは言った。
なんと、編み機を改良して行くのも自社でやっているようで、
「では、金属(編み機のパーツ)の加工場にご案内します。」
という事で、同じ建物内にある金属加工場に。
本当だ。
固定してカットしたり、
溶接までして、編み機本体に取り付けまでやってるんだ。一般的に機械(製造するためのもの)は製造している会社から買い、買った会社はこんなのが作りたいと思ったら、機械を製造した会社に製造してもらったりしている。しかし、この会社は故障すれば自分達で修理し、改良して新しい素材を生み出す。それを随分前からやっているそう。
やはり、今までの常識は非常識になりつつある。
さっきまで、金属加工してたんじゃ無いかって思う光景を見れた。
しかしここは編み機を使って暖かい素材を生み出す工場。感慨深い。
ここでは見せれないものも見て、呼吸を忘れるくらい興奮していたが、時間は経つのが早く、工場見学を終え、客室へ。
するとこれが。
沢山の方に信頼されるように。
私も引き締めて参ります。
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